土寄せと土増しが必要な理由
土寄せや増し土は、栽培中に、土を寄せたり増やしたりすることです。
多くの場合、倒れないように土を根元に寄せたり、根が見えないように土を増したり、土が減ってしまうことで足していくことを言います。
根元に土を寄せることを土寄せ(つちよせ)、外から土を持ってきて増やすことを土増し(つちまし)といいます。
どちらも土を寄せたり増やしたりなど、土が必要となる作業です。
土寄せが必要な野菜
根が土の表面に近い場所に広がる野菜(ウリ科など)
根があまり深い場所に伸びず、地表を横に伸びる野菜などは、ちょっとしたことから根が表に出てしまうことがあります。
また、地表の影響を大きく受けやすいことから、土を被せてあげることで、夏の熱射などを防ぐことができます。
該当するのは、ウリ科の野菜などです。
高く伸びる野菜、根が深く張らない野菜(オクラ、大豆など)
高く伸びる野菜などは、倒れないように土を根元に寄せておくことが大切です。
雨や風などでどうしても土は流れていく傾向にあります。
ですから、寄せて支えておくことで風で倒れるのを防ぎます。
オクラなどはとても高く伸びて葉も大きいので風で煽られやすいので必要です。
枝豆/大豆などは、根があまり深く張らないので土寄せはとても大切です。
間引き後(ニンジンや小松菜など)
間引きなどをした後は、どうしても土の表面に穴が空きがちです。
そうした穴やデコボコを埋めてあげるためにも、土を寄せたり増したりしてあげましょう。
ニンジンや小松菜など、間引きを頻繁に行うものなどは、間引き後にしっかりと穴を埋めてあげましょう。
日当たりをあえて悪くする場合(ネギや大根など)
ネギの白い部分を増やす場合など、土を寄せて日陰をつくることがあります。
大根も同様です。
これも土寄せの一つです。
プランターなどで土が流れる場合
プランターなどでは土が流れてしまい土が減った場合に増やしてあげることが大切です。
土が他からやってくるわけでもありませんので、どうしても足すしかありません。
追肥をした時
追肥をした時も、肥料をそのまま表面に置いたままというよりも、土で混ぜ合わせたりするほうが効果的です。
そういう場合も、土寄せなどをすることが多くあります。