切っていい枝、切ってはダメな枝
雄と雌の枝を見分けることができたら、あとは、順番に切っていくだけです。
おおまかにいえば、以下のような感じです。
◎ 切って良い枝
上に伸びる枝
昨年実が付いた枝には実がつかない
密集しすぎている枝、特に雄の枝
◎ 切ってはダメな枝
雌の枝を切りすぎると実がつかない
順に追っていきましょう。
切って良い枝
上に伸びる枝
まず、上に伸びている枝は切って良いです。
まず第一に、上に伸びた枝に実がついても、取れません。
そして、そこに葉が覆い茂ると、陽が当たらなくなります。
ですから、どんどん切って良いです。
昨年実が付いた枝には実がつかない
前年に実が付いた枝には、実がなりません。
ですからある程度は切っても大丈夫です。
実が付いていた部分をちょうどそのまま切り落とすくらいで大丈夫です。
ここまではあまり気を遣うことなく切って大丈夫です。
枝を見極めて切っていく
密集しすぎている枝の、雄の枝を切る
ここからは、密集している箇所を切っていきます。
あまりに密集しすぎたり枝が多すぎると、栄養が余分にかかります。
そこでまず切るのは、雄(オス)の枝。
黒い結束バンドを追って、不要な枝をどんどん切っていきます。
雄花も当然必要なので、ある程度は残しておく必要はありますが、平行に走る枝が全体的に広がっていれば、あとは勝手に新芽が伸びるので大丈夫です。
ですから、新しく伸びたであろう枝は、どんどん切っても大丈夫です。
剪定をやり直している方は、できるだけ平行に走る枝を残して、棚の上にまんべんなくいき届くように雄の枝を残していきましょう。
雌の枝を調整する
最後に、雌の枝を調整します。
あまりに雌枝が多すぎると、やはり実が多くつきすぎて、翌年に反動がきます。
ですから、できるだけ棚の上にまんべんなく実がなるように残していきます。
枝の先に密集していれば、枝の途中から伸びている枝を活かしていくなどします。
そうはいっても切りすぎないようにしたほうが良いので、隙間と調整して切っていきます。
かなりスカスカに切っても大丈夫
剪定前の状態
密集した枝を切ると、こんな感じのスカスカになります。
上から見るとこんな感じです。
ちょうどこんな感じです。
だいたい、10~15センチ四方くらいは最低でも空くようにしています。