ナスは、2度収穫できる ~夏ナスと秋ナス
夏野菜の代表ナス。
夏に美味しいナスも、育て方次第では、秋野菜にもなります。
もちろん、夏に収穫する用に育てたものを、そのまま放置しても、秋ナスにはなりません。
中身がスカスカになった、スポンジのようなナスしか実りません。
そこで、夏の収穫が終わったナスの切り戻しをして、秋の収穫を楽しみましょう。
夏のナスを切り戻す
ナスを栽培していると、だんだん、ナスの様子が変わってきます。
徐々に、美味しくなくなってきます。
そして、花が咲かなくなってきます。
こうなってくる時期が7月下旬から8月上旬にかけてのことです。
もちろん気候や地域にもよりますが、だんだん苗が疲れてきた頃です。
そこで、苗を切り戻しして、再度成長させることで、秋ナスが収穫できますので、その手順を説明します。
ナスの切り戻し/剪定/整枝方法
きっと、8月上旬のナスは、大きく枝を広げて育てていることでしょう。
私は三本立てで育てていますが、おもいっきり伸びています。
そんなナスをざっくり切ってしまいます。
1.切り戻しする場所、カットするポイント
切り戻しで切るポイントは、かなり大胆な場所で良いです。
3本立てなどをしている場合には、
分かれている3本の枝の、それぞれから枝分かれして葉がついている上
で切れば大丈夫です。
つまり、
それぞれに1~2節くらい残して切って、葉がついていればそこから脇芽が出てくる
ということです。
こんなに大胆です。
少し遠くから見てみましょう。
あり得ないほど、切られています・・・
こんなに大胆に切っても大丈夫なの?
不安になりますよね。
大丈夫です。
ちゃんと葉が残っていれば、新しい芽が出てくれます。
もう一本の例を見てみましょう。
剪定前です。
剪定後です。
9割カット!
というくらい、可哀想な姿です。
1節程度あって、脇芽が伸びる余地があれば、大丈夫です。
2.根切りをして、肥料をあげておく
花や実をつけて、枝も伸びきっているので、株は疲れ切っています。
ですから、ざっくり切って、新しく脇芽が伸びる準備をします。
そして大切なのは、根です。
根もまた、ある程度伸びて、新しい根が伸びる状況になっていません。
そこで、
根切り
という作業をします。
株から30センチほど離れた場所に、
スコップで土にざっくりと切れ目を入れます。
こうすることで、根が切れて、そこから新しい根が伸びていきます。
その根が栄養を吸収できるように、
スコップの切れ目の場所に、肥料を施してあげます
液肥でもいいですが、私はようりんを与えています。
その後、水をたっぷりとあげて、根に肥料が染みこんでいくようにします。
切り戻しと根切りの後は、毎日水やりを
切り戻しが終わったら、その後は毎日水やりが必要です。
疲れきったところに、切り戻しに根切りというのは、やはり多少の負担がかかります。
ですが、新しい成長のためのものなので、その間は若干過保護にしてあげるくらいが良いでしょう。
暑い日が続くので、しっかりと水をあげることは大切です。
これで秋ナスの準備は完了です。
花が咲き、実がついてきたら、追肥をしましょう。
追記)
3週間で実を付けました
2020年の切り戻し
2020年も2週間ちょっとで実を付けました